学校長挨拶
GREETING

ごあいさつ

学校長写真 第12代校長
野村 雅之

積極果敢な攻めの姿勢 変えること変わることを恐れない

作陽学園高等学校は全国に例がない挑戦をいたしました。くらしき作陽大学のある倉敷市玉島、新倉敷駅近くの7万平米に及ぶ広いゆったりとした敷地に新しい施設を建設し移転しました。

現代社会は様相が目まぐるしく変わり、将来を見通すことが難しい時代になっています。気候変動が大きく、感染症のパンデミックが起こり、国際情勢にも緊張感が常に漂っています。私たちの生活についても、今後AI化が加速して進む中で、人口減少・少子高齢化問題という日本の構造自体を大きく変えざるを得ないという現実に置かれています。昭和、平成と続いてきている価値観も大きく変化してきています。このような混沌とした時代の中で作陽学園高等学校は移転という大きな事業を実行しました。

作陽学園は昭和5年に岡山県北、津山に開学して以来、建学の精神に基づいた心の教育に取り組んできました。近代化が進むその当時において、どんなに科学が発達しようとも人の心が大切であるという創設者の思いから作陽学園は創設されました。人との直接的なかかわりが希薄になりつつある現代では人を思いやる心「利他の心」を育てる重要性はさらに高まっていると考えています。また現代社会をたくましく生き抜く力「人間力」を向上させる取り組みも必要だと考えています。「人間性」と「人間力」を向上させ、社会に有為な人物を輩出するということが、普遍的な作陽学園高校の使命と考えています。

「念願は人格を決定す 継続は力なり」これは作陽学園高校の校訓です。「強い願いを持ち続け、努力を継続することで人格が磨かれる」を生徒が実践できるよう導きます。そのために3つのポイントを重視してきました。一つ目は「進学指導の作陽」です。今年度入学生から、Proudコースは通常の7時間授業に加え、塾との連携による放課後補講、AI教材を導入し、学力の飛躍的向上を図ります。オリジナルの作陽スタイルの確立です。二つ目は「スポーツの作陽」です。フラッグシップクラブを中心に過去の全国大会実績を上回ること、または全国大会出場を目指します。そのための専門的な施設を移転に伴い準備しました。その他の部でも生徒のニーズにこたえるよう個人種目などにも顧問を配置し、一人ひとりが輝くことができる場を設けています。三つ目は「音楽の作陽」です。「くらしき作陽大学」との高大連携を密接に図り、より刺激の多い音楽活動ができるような取り組みを行っています。大学教授陣による授業を行うなど、音楽学部がある学園ならではのプログラムです。また音楽デザインではプロ仕様の機材を使用して授業を行っています。中にはプロデビューし、CM等でも活躍している卒業生もいます。また音楽学部だけではなく、食文化学部や子ども教育学部とも連携をとり、地域イベントへの参加などを通して地域創生の実践を行います。グローバルに、またローカルにリーダーとなり、人々の笑顔を生み出すことのできる人物を輩出したいと思います。

誰でもそれぞれに「長所」を持っています。作陽高校は、その「長所」を「強み」に変えます。「強み」を作り出すためには、生徒の「本気」を引き出さなければなりません。「生徒の本気を引き出す」「生徒に本気の夢を描かせる」「生徒が本気で夢の実現に向かっていく」、そのために我々教員は「本気で生徒と向き合う」「本気で生徒の将来を考える」「本気で生徒とともに歩んでいく」、そして「本気」の継続によって「強み」を作り「本物」へと成長させる教育をこれからも実践してまいります。

普遍の使命は継承しつつ、積極果敢な攻めの姿勢で新たな歴史につなげていきます。これからの作陽学園高等学校にご期待ください。

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